父親が入退院を繰り返すたびに徐々に認知症になり、物忘れ外来に通うこの頃です。
事件が発生した日、いつものように近所の公園に行っていると思っていたのですが、帰りが遅いために様子を見に公園へ、でも、公園内やその周辺、更には少し離れたところも探してみても見当たりません。
捜索願いを提出
この時期、日の入りが早くなってきたので、午後6時ごろはもう暗く、家族だけで探すのは難しいと思い、初めて交番に捜索願いを出しました。交番から警察署(生活安全課)に連絡し、捜索を開始するとともに防災無線でも広報することに、また、写真が欲しいということで自宅に戻って提出し、状況などを詳しく説明しているうちに、自宅から約4km離れた県道で警察により無事に保護されました。
本人もわからない不思議な行動
家まで送っていただいた父は普段通りに話、訳が分からない状態でもない。翌日に何でそんなところまで行ったのかを尋ねてみることに、予想どおりの「かわからない。」との返事が返ってきました。父も今回の行動はおかしいと思っているようです。
家を出る父を見送りましたし、妹が公園前の道路を歩いているのを見かけています。このあと公園に行き、帰るときに、自宅の方角がわからなくなってしまったのか?それとも公園には行かずそのまま歩き続けていたのかはわからないままでです。
実は、携帯電話を持たせているのですが、何回掛けても出てくれませんでした。毎日のように行っている近所の公園からでも帰り道が『突然わからなくなる』ことがわかり、我が家でもできる対策をすることにしました。
GPS端末ココセコム
ネットで調べてみると本人の現在地を把握する方法は、いろいろありましたが、やはり、GPS発信機を持たせ、現在地を地図上に表示するものが便利だと思い、検討した結果、セコムのココセコムを使うことにしました。
概ねの金額ですが本体がレンタルで、充電器やバッテリーを別途購入します。基本の契約期間が3年で、約3万円。このほかに、検索料金が1回100円かかります。検索をマメにやると馬鹿にならない金額になりますが、非常時以外は使わないようにすれば大丈夫かと思います。
大きさは、隣のハンディトランシーバーID-51よりかなり小さく軽い(48g)です。充電時間は2時間で最大240時間使えるとのことなので、充電は、1週間に1、2回程度で済むと思います。
正確な位置情報
試しに、交差点の角にあるファミレスで位置検索をスマホでしてみたら表示位置は交差点内になっていました。ほぼOKというところでしょうか。機会があればその後をレポートします。
問題は、このGPS端末をどうのように持たせるかです。公園に行くときには毎回持参する肩掛けバッグがあるので、バッグの内側にあるファスナーが付いているポケットに入れて置くことにしました。
もちろん、このバッグを持たずに出かけてもアウトだし、端末を捨てられてもアウトなので完璧は難しいです。